抗がん作用

プルーンは、水溶性と不溶性のどちらの繊維も豊富です。研究者は、繊維が発がん物質の希釈や吸収をおこなうとともに、体外への排出を促進すると考えています。また、繊維の豊富な食事は、がんを防ぐ方向に細胞を変化させたり、腸壁を刺激してがんの増殖を促進する胆汁酸を抑制したりするとも考えています。これらの説を検証するリサーチがおこなわれていますが、繊維の種類や被験者が多様で複雑なため、はっきりした結論は出ていません。それでも最近ヨーロッパでおこなわれたリサーチでは、繊維の摂取量が最も多い被験者(1日35g程度)は最も少ない被験者(1日約15g)と比べて大腸がんのリスクが40%低いことがわかりました。

また、加齢による発がんにはDNAへの酸化ダメージが大きくかかわっているのではないかと考えられています(証明はされていません)。プルーンに含まれるフェノール類は酸化ストレスを抑えるので、この点でプルーンが発がんの可能性を低下させるのに役立つと考えてよいでしょう。

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